どうも、Webエンジニアの當麻です。
今日は、「VPoT・MGR・リーダーが語る、エンジニアキャリア形成の秘訣~エンジニアとして生き抜くために必要な考え方とは?~」というイベントにZoomで参加してきました。
参加のきっかけは、Webエンジニアの知見を広げるためにconnpassというサイトでイベントを探していたところ、ちょうど良いお題で直近開催だったもので、参加してみることにしました。
イベントの概要はこちらから閲覧できます。
転職 / キャリア形成目的の観点で参加
私自身、現状はWordPressを基盤としたWebサイト制作を得意としていますが、Webアプリケーションの構築だったり、チームでの働き方であったり、知らないことがたくさんあります。
登壇者の方たちが、どのようにして自分のキャリアを形成してきたのかを知り、参考にさせていただきたいと思いました。
LTテーマ1「キャリアから見る『エンジニアリング』の力の付け方とは?」
登壇されたのは株式会社ペライチの佐藤さん
ペライチといえば、簡単にWebサイトが作れるサービスで有名ですよね。
インフラエンジニアからアプリケーション開発の仕事へ
Slerでインフラエンジニアとして6年間働き、「アプリケーション開発がしたい」という気持ちから、テストワークを経て株式会社ペライチに入社。
株式会社ペライチでインフラエンジニアとして働きながら、アプリの仕事へ移行。
そしてSler時代のマネジメントスキルを活かし、キャリアを積んで現在はVPoT(VicePresident of Technology)をされている。
▼Sler時代
インフラエンジニアとして経験を積む中で、様々なプロジェクトのマネジメントを任されたそうです。
色んなチーム、たくさんの人が関わるプロジェクトをマネジメントするのは大変だそうで、調整調整の日々の中で、「もっと開発がしたい」と会社の外に目を向けられました。
その中で、いろんな勉強会やイベント参加し、個人でアプリ開発(トレロのようなツールを、職場で使えるレベルにまで作り上げたり)をされていたそうです。
▼ペライチお手伝い時代
勉強会の繋がりから、週末にペライチの開発を行うボランティアを始めたそうです。
主には現職のインフラ関連の作業でバリュー(自分の価値)を発揮し、Sler以外で自分の技術が通用するのか試したり、AWSを触って技術力を高めたり、多岐に渡って活動されたとのことです。
ペライチへの転職を考える中で気をつけたことが「退路をたたないことでリスクを取れるように」することです。
- ペライチ入社前にお手伝いを通じたテストワークで働いていけるか確かめる
- 現職の方も真面目に働きつつ辞めるタイミングを見計らい、円満退社する。最悪戻ることができるように。
リスク=無謀ではなく、リスクをとっても大丈夫と言える状態でチャレンジする。
▼ペライチ時代〜コロナ前くらい
そうしてリスクを取りつつチャレンジして、ペライチに入社された佐藤さんですが、入社後、社内の状況に驚いたそうです。
- スクラム開発が導入される
- マネジメントがうまく回っていないチームが多い
- すべてが属人的。開発ルールやマネジメントプロセスもほぼない。
- 大きめな開発はほぼ炎上
ここで、Slerで培ったマネジメントのスキルが活きたそうです。
Sler時代は、みんなマネジメントスキルに長けていて、特に自分自身の長所と感じていなかったそうですが、ペライチにきてからは自分の強みとして認識でき、チームがだんだんまとまっていく過程を通して、マネジメントを楽しいと感じるようになりました。
その後、現在のVPoTに至るまでのお話もあったのですが、私の現状と離れてしまうので割愛します。
「エンジニアリング」の力の付け方とは?
リスクを取ることが成長につながる。
が、セーフティネットを設けた上で取るべし
・円満退社、テストワーク
少しずつ環境やレイヤーをずらすことで総合力を伸ばす
・インフラ→マネジメント→アプリ
・一周することで螺旋階段的に各能力が伸びる。
強みとは相対的なもの
・自分の志向性×今の環境で求められていること は何かを考える
・予期せぬ強みの発見
このLTへの感想と質問
転職を考えた時点から、行動することの大事さを改めて認識しました。
- 勉強会やイベントへの参加して知見や人脈を広げる
今回のイベントでもそうですが、普段会社と家の往復だったとしたら、
一歩外部に出て、知らない人と交流して、情報をインプットすることは、想像もしないキャリアへ繋がる一歩かもしれません。 - 自主制作した作品を実用レベルにする
私がアプリケーションを作るなら、メモ帳でもいい、ゲームのジェネレータでもいい。
自分のやりたいことに向かって進むために何かを作り始めよう。
また、無謀なリスクを背負わずにチャレンジすることも。やってみようと思いました。
テストワークという働き方、まずその発想がありませんでした。
もし転職するとなった時、企業の担当者様にこちらから提案するのもひとつですね。
円満退社に関しては、私も企業もWIN WINなことだと思うので、ここは気を付けながら最後まで真面目に働きたいと思います。
ご質問:Sler時代からペライチ時代に移る前に「アプリケーション側の開発をしたい」とおっしゃっていましたが、ペライチに入ってもしばらくインフラ系のお仕事をされていたと聞きました。
それは、Sler時代のインフラ系やマネジメントのスキルを活かして信頼を獲得しながら、アプリケーションの仕事を任せてもらえるように立ち回られた。ということでしょうか?
その際、個人でのアプリ開発など、希望のアプリの仕事を任せてもらために、行われていたことがあればご教示いただきたいです。
ご回答:信頼というよりは、お手伝いという形でのテストワークの面が大きい。
アプリもやりたい〜という気持ちを入社前にすり合わせてから入った。
インフラでバリューを出しながら、アプリも少しずつ仕事もらっていった。
アプリの仕事をやるためにやったこと〜というよりは、
自分が能力を発揮してバリューを出す、自分が納得するためにやった〜という気持ちの方が健全。
いざ、仕事を任せてもらったときにバリューを発揮するため。というスタンスで勉強をした。
株式会社ペライチのWebサイトはこちら。
最近は、起業や副業などWebサイトを使ったビジネスをする方に特化したサービスも展開しているとのことです。
LTテーマ2「サファリパーク飼育員から携帯キャリア生産性1位、そしてWebエンジニアへの転身後のキャリアについて」
登壇されたのは株式会社Careconの安樂さん。
サファリパーク飼育員から始まる変わった経歴
草食動物が好きでサファリパーク飼育員として働き始めたが、草食動物に対するアレルギーを発症してしまい退職。
その後、関西から就職先も決まっていないまま福岡に引っ越し。
福岡で、たまたま出身地の隣の市の出身の方と出会い、地元採用という感じでITエンジニアの派遣営業の仕事に。ここで成約数1位を獲得されたそうです。
続いて、通信商材販売の会社に転職。
全国1位の実績を残すなど、行く先々で実績を積み上げられています。
そして、現在は株式会社CareconでWebエンジニアとして働かれているそうです。
計画的偶発性理論について
計画的偶発性理論とは、キャリアの考え方の1つだそうです。
具体的には、キャリアの8割は予想しない出来事によって決定される。
その偶然は自分で起こせる5つの行動特性(好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、冒険心)によって変化させられる。
もっと詳しく知りたい方は、以下の記事が役立ちそうです。
安樂さんとしては、楽しいと思うことに取り組んだ結果が今現在に至るそうですが、
- サファリパーク飼育員をやったことで、一生使える話のネタができた。
- ITエンジニアの派遣営業をやったことで、度胸がついたし、エンジニアに興味を持った
などの経験が今の仕事に活きているそうです。
ご自身の経験と合わせてスティーブ・ジョブズの言葉を紹介されていました。
スタンフォード大学の卒業式スピーチで「Connecting the dots(点と点を繋げる)」について話されました。過去の経験が思いもよらない形で繋がり、今のキャリアを形成する。
https://theory.work/terms-planned-happenstance-theory/
このLTへの感想と質問
安樂さんのキャリアを拝見すると、やりたい!と思ったことに全力で飛び込むことは大事だなと思いました。
しかし、その先々で明確な実績を上げられている所を見ると、あまり器用でない私にとっては勢いも大事だけど、自分との適正がどうかは慎重に判断するべきだなと思いました。
ご質問:キャリアを拝見すると、実務経験なしでWebエンジニアの職に就かれたそうですが、その過程についてお聞かせいただけると嬉しいです。
ご回答:元々、ITエンジニアの派遣営業をされていた時に、Progateでコードを書かれて興味は持たれていたそうです。その後、営業が忙しくなり、勉強からしばらく手が離れていました。
そんな時にCareconのCode Strategyを紹介してもらったそうです。
Code Strategyでは、自社のプログラミング学習ツールで学び、働く場所を見つけるサポートもしてくれるんだそうです。
株式会社CareconのWebサイトはこちら
LTテーマ3「エンジニアリングから組織づくりへ、興味を仕事につなげるキャリア形成」
株式会社HRBrainの柳川さんのLTです。
元々エンジニアでない柳川さんが、新卒でサイバーエージェントに入社され、様々なサービスの作成・運営を通して成長し、転職を経て自分の新たな価値観に気付かれるストーリーです。
ただ、私の現在の環境とは大きく異なるので、割愛とさせていただきたいのですが、
印象に残った言葉だけまとめます。
自分のモチベーションの源泉は何か?と向き合う
モチベーションの源泉を探すこと
・何が楽しいかは突き詰めて考えている
働く場所は自分で取りに行く
→サイバーエージェントのサービスごとの部署移動で、
・好きなサービスか
・成長できるか
を軸に、希望を出されていたそうです。
とはいえ、ただのわがままにならないように、自分を客観的に見てアピールする。
自分自身が変わっていく、成長していくこと
・チームの中でバリュー発揮できることは全部やる。自分がバリュー発揮できるところ。他の人にはできない価値。
このLTへの感想
「興味を仕事につなげるキャリア形成」というタイトルの元に、モチベーションがどこから来るのかを常に考えられている印象を持ちました。
普段仕事の中で私も「楽しい」「やりたい」という気持ちが湧いてきます。脳汁ドバドバとも言います。
- CSSアニメーションでキャラクターに動作を付けたり、観覧車や電車のイラストに動きを付けたり
- WordPressの投稿画面を、どうカスタマイズすればお客様が使いやすいか考えて構築したり
- Webサイトを1秒でも早く表示するために試行錯誤したり
こういった一つ一つの興味・ワクワクする気持ちに向き合い続けることで、次のキャリアの糸口が見つかるのかなと。
今はReactやTypeScriptなどの言語で、Webアプリケーションを作ってみたい気持ちでいっぱいです。
まとめ
このイベントについて
イベント概要には「『人の成長を追求し、世の中に新しい価値を吹き込む』をパーパスとして活動するCarecon(キャリコン)のMeetupイベント!」
色んな目的がありそうな感じでしたが、メインは参加企業の採用活動の一環のようです。
LT登壇者のキャリア形成を聞きながら、自分のキャリアについても考えさせてくれる。
終了後のアンケートでは、「各企業とのカジュアル面談を希望するか」という欄がありました。
また、LTの終わった後に各企業の紹介と採用活動についてもお話がありました。
とはいえ、各登壇者がアウトプットする場、LTを練習する場としても役立っているんじゃないかなと思いました。Zoomのチャットには、各企業の関係者っぽい人が何名かチャットされていましたし、社内イベント的な一面もあるのかもしれません。
質問がしやすかった
Zoomで開催されましたが、参加者には発言権はなく、質問をチャットで送るのみ。
ですがチャットで送れるのが個人的には良かったです。喋ると焦ってしまうので…。
チャットに質問を書くと、ファシリテーターの方が丁寧に読み上げてくださり、登壇者に聞いてくれます。
これから以下のことをやってみようと思った
- Progateで学んだメモ帳アプリケーションを、実際にイチから作ってみる
- Reactでオリジナルのアプリケーションを作ってみる
- 交流会や勉強会に参加する
個人的にはすごく向上心につながりました。
本業をがんばりながら、コツコツと将来に向けてスキルを高めていきたいと思います。
以上、またイベントに参加した時にはレポートを書きたいと思います〜!
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